CARATI VOCE

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FURUYA RYOKO
CARATI VOCE デザイナー宝飾小売商の三女として誕生。
宝飾業界に携わりながら、 GIA GG(宝石鑑定士資格)を取得後、 デザインとクラフトを学び、 デザイナーとしての活動を開始。
完全1点もののジュエリーラインとして CARATI VOCE [キャラティーヴォーチェ] を立ち上げる。

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  • 2013/08/16

    金属アレルギーの話

    つい先日、ちょっとした会話の中で、
    「ピアスホールがかぶれちゃってね。」って話が
    私も最近、ピアスホールの調子が良くないなって思いながら。。。

    そういえば、金属アレルギーの質問を意外と多くされるのだけど、
    自分の中では当たり前に解釈してしまっていたので問題視していなかった。

    慣れって恐いものですね。

    一般的には、何かジュエリーを身に着けて肌荒れや被れが出てしまったら
    「あれ?金属アレルギーってやつ??!!」って
    とっても不安ですよね。

    私が知る限りでのご説明にはなりますが、そんなお話をしてみようかと。

    先ず、本格的な金属アレルギーを持っている方、やっぱりいらっしゃいます。
    症状としてはやはり金属を身につけた部分の肌が被れるや、赤くなるなどが
    一般的な症状と聞きます。
    このアレルギーに関しては、「金属」という名のつくものですから、実は
    全ての金属ということでも無い場合があります。
    要は、「食物アレルギー=全ての食物」ではないですよね、ってことです。

    ジュエリーにしたってそうなんです。

    一概に18金と呼ばれるものは純金(24金)に対しての18が金って意味です。
    24分の18=75%の金を使用しているってこと
    ちなみにそれ以外の25%には主に銀や銅が含まれています。
    これは、柔らかい24金の硬度を上げ、品質や加工の技術を向上させる為のものです。
    因に14金や10金と呼ばれるものは、同じく24分の14、10ってことで
    全体に対して金の含有量が少なくなる事になります。

    例えば「18金を着けると被れてしまうの。」という方がいますが
    この場合、金に反応しているとばかり思われがちですが、
    合金の銀や銅に反応している場合もあり得るってことなんです。
    もちろん、全てに反応している場合もあります。
    プラチナの場合は主な合金にはパラジウム。
    ホワイトゴールドもパラジウム、そしてロジウムでメッキを掛けます。

    金属アレルギーは医療機関でアレルギーテストをしてもらえると
    何の金属に反応しているのかをきちんと調べてもらう事も可能です。

    ここまでは体質的にアレルギーを持ってしまっている方のお話なんですが
    実は勘違いが生じている方も実際多くいらっしゃるようです。
    というのは、
    「アクセサリーを着けたら被れた=私金属アレルギー」
    と思ってしまった方です。
    よく聞くのは、真鍮素材や、それ以外の安易なメッキを使用したアクセサリー類
    この類いのものは、メッキが剥がれ易いので
    装着している間にメッキが剥がれて、肌に付着してしまったり、錆びがでてしまったりが、
    汗等に混じり肌荒れの原因になることが多々あるんです。
    ピアスホール等は尚更で、ホール内部にメッキが付着した状態で
    長くすごしてしまうと、酷く被れてしまうことももちろんあります。

    それから、大切なのがジュエリーのお手入れです!
    ジュエリーは特別な物と、毎日着けたり、付けっ放しなんて方もいらっしゃると思います。もちろん、毎日着けたり大切にされるってジュエリーならではのすごく素敵なことです!
    なので、沢山着けてあげた時は、時々お手入れもしてあげて下さい。
    以外に汚れがたまってたりするんですよ。
    ネックレスはチェーンの間に汗汚れなど、指輪は内側の窪みに汗汚れや、石鹸や洗剤を使用した時の流し残りとか。腕時計のバンド部分もそうです。
    それが肌荒れに繋がってることもありますよ。
    ジュエリーのお手入れは購入されたお店か、近くのジュエリーショップで手軽に出来ます♪
    専用の洗浄機などでお手入れしてくれるので、とっても綺麗に蘇りますよ!
    その際に、使用石などが分かればお店の方に伝えて下さいねっ☆

    それから、季節的なもの。
    私も多少肌は弱い方なので、夏は特にですね、汗でピアスホールが被れてしまうことが多々あります。
    それに、ホルモンバランスなんかも関係するらしいです。
    女性ってお化粧ののりがイイとか、悪いとかありますよね?
    疲れている時もそうだし、お肌の調子と比例するんですね。

    私、金属アレルギーかも?
    って思っている方は、もちろん気を付けて頂きたいですが、上記の様な一時的なものや、他のことが原因となっている例も多々あるので、チェックしてみて下さいねっ☆

    これまで着けれずにいたのに!!
    なんて、嬉しい発見もあるかもですよ♪
    お肌の弱い方は特にきちんと金属を選んでジュエリーを楽しんで下さいねっ☆

    と、簡単なご説明ですが、何せ医療分野のことになるので、あくまでも私が知る範囲のことです。ご参考までに。

    CATEGORY:ジュエリー