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2015/04/28
4月に甲府で行われたジュエリーフェア
持っていたルビーにデザイン枠を選ぶお仕事をしました。
そんなことで、ルビーのお話をしようかと。
相変わらず、宝石の話は長いので。ご了承下さいね♪
先ずは、その色。
一般的にピジョンブラッド(鳩の血の色)と呼ばれる色がとても
高品質と言われますが、この色は言わば深紅の赤。
赤黒くも感じる程の濃い赤です。
とても大人っぽく高貴な色を表現するこの色ですが、
日本人の肌にはあまり馴染まないとも言われます。
元々は欧米人の白い肌に映えるということで、
人気が高かったのも有るのではないでしょうか。
日本では比較的、その一段階薄い色味のほんのりピンキッシュ
レッドの色の人気が高く、黄色の肌に馴染むようです。
ですから、一概に濃ければ良いという訳ではなく、
色石にとってもお客様にとっても一番大切な「着けた時の色」
のバランスを重要に選ばれると良いですね。
更に、ルビーの赤はどの世代の女性の肌も
美しく見せてくれる赤です。
ですから、20代~80歳、100歳までも長く愛用出来る
宝石ですね。
それから鉱物学的にはコランダムという鉱物で、
これはサファイアと同じ鉱物。
そうです、コランダムの中で赤色と認められたものだけが
唯一ルビーと呼ばれ、希少価値が更に高く、
それ以外はカラーサファイアとなります。
ですから、サファイアには一般的なブルーと共に、
様々なカラーがありますね。
ピンクサファイア、こちらも綺麗ですが、
こちらはルビーの赤までは届かなかったもの。
このピンクが濃くなればルビーということです。
コランダムの硬度はダイアに次ぐ9と高く、
水との相性も悪くないので、日常にも楽しみ易い宝石と言えます。
そしてこのルビーの産地は主に3箇所。
ミャンマー、タイ、アフリカです。
と言われても、産地って何も面白くないと思いがちですが、
ルビーは違います。
紫外線ライトを当ててみて下さい。
(紫外線ライトをご用意くださいね~)
なんと、かなり強く蛍光のような光を放つのがミャンマー産。
とっても綺麗です!
アフリカ産もキャンマー産程強くない光を放ちます。
タイ産は光を放ちません。
それに、ミャンマーの辺りはその昔海だったことで、
ミャンマー産のルビーの中にはその頃の
エビやカニが居るんですよ!
まぁ、そのままの形状ではないですけどね、
エビやカニが溶けたカルシウム成分が
インクルージョンとして見られます。
顕微鏡で覗いたルビーがこちら。
その時代のものが、そのままこの宝石に詰まっていると思うと、
感動的じゃないですか☆ 神秘とロマンです~
ミャンマー産ならではの強い発光が見られますね。
中に水泡の様なものが見られますが、
これがエビカニ・インクルージョンですよ 笑
さて、鉱物学的なところから女性が大好きな
パワーストーン的なお話へ行きましょう。
女性の守護石と言われるルビー。
積極性、情熱、闘争心の象徴とされる色です。
7月の誕生石はご存知の通り、
牡羊座の星座石、火曜日の曜日石ということも知ってますか?
この星座石と曜日石は、占星術から用いられているものです。
火曜日の惑星、火星が支配する事柄は、
ライバルに関することと結婚に関すること。
ルビーを持つことにより、野心だけでなく、
実行力と、強く自由を求める気もちを与え、
新しい事業や計画に対する情熱を高める。
何事にも全力投球する力と、素直な性格も与えるとあります。
ですから、パワーストーンの中でも
とても守護や、情熱、勝利に強いとされる宝石なのです。
お守りとして、1つお手元にあると、
きっと気分が上がりそうですね。
1つは持っておきたい、
女性の日々の活力と楽しい気持ちを高めてくれる宝石が、
ルビーです。
今日もやっぱり長かったですが、綺麗にまとまったということで。
めでたし。
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