CARATI VOCE

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FURUYA RYOKO
CARATI VOCE デザイナー宝飾小売商の三女として誕生。
宝飾業界に携わりながら、 GIA GG(宝石鑑定士資格)を取得後、 デザインとクラフトを学び、 デザイナーとしての活動を開始。
完全1点もののジュエリーラインとして CARATI VOCE [キャラティーヴォーチェ] を立ち上げる。

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  • 2015/06/17

    アウイナイト

    数年前くらいからでしょうか。。
    市場にこの綺麗な宝石が出てくるようになったのは

    私も初めて目にした時は驚きました。
    本当に純粋な「青」です。
    サファイヤやタンザナイトとも全く違う
    とっても純粋でまっすぐにそだったような 青

    【アウイナイト】です

    鉱物名はアウイン 
    12月の誕生石に指定されているラピスラズリ
    こちらもとても綺麗な青ですが、
    不透明でパイライトという金色の粉末が入っていたり
    ホワイトのスジが入る宝石です
    このラピスラズリの組成分に含まれる構成鉱物の1つが
    このアウイン
    単体の鉱物として産出されることが、非常に稀で
    とても希少価値が高い宝石です

    丁度この宝石が出始めのころ、
    私もデザインしたくて探しました
    手に入ったのはわずか3ピース
    0.05CTくらいの本当に小粒のものです
    それでもとても綺麗で、存在感があって惹かれる石でした

    すぐに2ピースはデザインをしてリングとペンダントをセットにしました
    どちらも直ぐにお客様のもとへ行き

    手元に残った1ピースを、ひっそりと隠し持っていました

    私。。
    お気に入りのルースをよく隠し持つ癖があって。。
    デザインをする前に、
    しばらくルースのままで側に置いておいてしまう
    その状態で楽しんでしまうっていう
    デザイナーとしては良いのかどうかとう趣向があって。

    何故かと言うと宝石ってジュエリーになってしまうと
    周りに金属が留るので、全くの裸の状態と光の透過が変わるんです
    まぁ、言ってもマニアックな部分なのですが
    なので、素敵な宝石にデザインを起こしてより素敵な状態で装って
    身につけるのはとてもドキドキする楽しいことなのですが、
    その前のありのままの状態を楽しむのも醍醐味で

    そんな私の勝手な趣向で暖められていた
    ルースがこちら

    写真でもこれだけ綺麗です

    そして鑑別書をとったのは。。。

    今、このアウイナイトもデザインをして製作に入っているから♪
    暖めたこの宝石が、どんな方に身につけて頂けるのか、
    今からとてもワクワクです

    CATEGORY:ジュエリー